「2頭目、迎えようかな……」と検討している方。少しだけ立ち止まって、この記事を読んでいってください。
わが家はブラックのシベリアンハスキー(兄犬)が落ち着いてきたタイミングで、シルバーのシベリアンハスキー(妹犬)を迎えました。今は2頭が一緒に走り回るのを見てしみじみ幸せを感じていますが、正直「2倍の大変さ」ではなく「3倍くらいの大変さ」が来ることは覚悟しておいてほしいと思っています。
もちろん、その分の幸せもちゃんとあります。今回はメリット・デメリット両方を、体験談をまじえながら正直にお伝えします。
✅ 大型犬2頭飼いのメリット
① 2頭で遊んでくれる時間、飼い主が「楽」できる
2頭飼いの一番の恩恵はここです。犬同士で遊んでいる間、飼い主は見守るだけでいい時間が生まれます。1頭飼いだと飼い主がすべての遊び相手にならないといけませんが、2頭いるとお互いが刺激になって一緒に遊んでくれます。
🐾 飼い主より
2頭がじゃれ合って走り回っているのを眺めながらお茶を飲む時間、最高です。1頭のときは「私が遊ばなきゃ」というプレッシャーがありましたが、2頭になってからそれが少し和らぎました。
② 先住犬がしつけを助けてくれる
これはわが家で実際に感じた、想像以上のメリットでした。妹犬を迎えたとき、兄犬がトイレや基本的なルールを身をもって教えてくれたんです。
妹犬は兄犬のことをよく観察していて、「兄ちゃんがトイレをあそこでしてる」「兄ちゃんが叱られてる」という場面から多くを学んでいたようです。兄犬のパピー期と比べると、妹犬のしつけはかなり楽でした。
🐾 飼い主より
妹犬が問題行動をしたとき、兄犬が先に「それはダメだ」と叱りに行くことがあります。犬が犬に教える瞬間を見たとき、この2頭にしてよかったと心から思いました。
③ 犬同士の社会性が育つ
一緒に暮らすことで、犬同士のコミュニケーションや社会性が自然と育まれます。相手の気持ちを読んで遊んだり、我慢したり、主張したり。ドッグランや外出先でほかの犬と接するときにも、その経験が生きていると感じます。
④ 犬が「寂しくない」安心感がある
飼い主が外出しているときも、お互いがいることで分離不安が和らぎやすくなります。1頭で留守番をさせるよりも、2頭でいる方が落ち着いていることが多いです。ペットカメラで確認すると、2頭がくっついて寝ていたりして、思わず「かわいい……」となります。
⚠️ 大型犬2頭飼いのデメリット(正直ここが本番です)
メリットをお伝えしましたが、正直デメリットの方がボリュームがあります。それでも2頭にしてよかったと思っているので「やめとけ」と言いたいわけではありません。でもこれを知らずに迎えると後悔するので、全部書きます。
① 抜け毛がやばい(ただしやばい)
1頭でも大変だった抜け毛が、単純に2倍になります。換毛期は床に毛玉が転がり、服も家具も毛まみれ、空気にまで毛が漂っている感覚になります。
「やばい」という言葉でしか表現できない量です。1頭でコントロールできていた抜け毛対策を、すべて2倍の頻度と規模で行う必要があります。電動グルーミング機・布団クリーナー・空気清浄機がフル稼働します。
② お互いに興奮を煽り合う
1頭がはしゃぎ始めると、もう1頭も興奮する。その興奮がまたもう1頭に伝わる。この「興奮の連鎖」が2頭飼いの大きな落とし穴です。
来客があったとき・外から帰ってきたとき・おやつを出したとき……1頭が吠えたり跳ねたりすると、もう1頭もすぐに乗っかってきます。夜中に1頭が何かに反応して吠えると、もう1頭も吠える。夜中に2頭を同時に落ち着かせる作業は、寝ぼけた頭にはかなりきついです。
🐾 飼い主より
「静かにして」「落ち着いて」を2頭に同時に伝えるのは、思った以上に体力を使います。1頭を落ち着かせても、もう1頭がまだ興奮してる……というループが続くこともあります。
③ 2頭で遊んでいるとき人間に突撃してくる、めちゃくちゃ痛い
これ、知らない人が多いと思うんですけど。2頭が追いかけっこをしている最中、普通に人間にぶつかって来る。めちゃくちゃ痛い。
体重20kg超の犬が全力疾走で体当たりしてくる衝撃、経験した方ならわかるはず。1頭でも起きることですが、2頭が互いに興奮しながら走り回っているときは特に制御が効かず、人間の事が見えなくなります。
④ 外に連れ出すのが大仕事になる
散歩に行く、病院に連れていく、お風呂に入れる——1頭のときは「大変だな」で済んでいた作業が、2頭になると「大仕事」になります。
特に興奮しているときに2頭を同時に引っ張られると、女性では支えきれないことがあります。体重を合算すると40〜50kg近くになるので、とっさのとき1人でコントロールするのはかなりの体力が必要です。
わが家では2頭を連れての外出は、できる限り2人で行くようにしています。1人のときは特にグリップリードで制御しやすくするなど、工夫が必要です。
⑤「ちょっと待ってて」ができない問題
お風呂に入れる・車から降ろす・1頭ずつケアをする……2頭飼いでは「今この子をやっているから、もう1頭はちょっと待ってて」という場面が必ず発生します。
でもハスキーの「ちょっと待ってて」は機能しません。待てずに吠える。暴れる。何かイタズラを始める。1頭がケアを受けているのを見て、もう1頭が「なんで私じゃないの」とばかりに騒ぐこともしょっちゅうです。
🐾 飼い主より
ドッグランなど外出先で、1頭ずつ降ろさないといけない。でも先に降りた方は興奮して走り回ろうとするし、まだ車の中の方は「私も!」ってなってる。この瞬間が2頭飼いで一番「一人では無理だ」と感じる場面かもしれません。
⑥ 喧嘩の仲裁は覚悟が必要
普段は仲良くても、おもちゃの取り合い・ごはんの時間・興奮が高まったとき——大型犬2頭が本気で喧嘩になると、仲裁する飼い主が怪我をするリスクがあります。
噛みが入った喧嘩は特に危険で、間に手を入れると巻き添えになります。水をかける・大きな音を立てるなど、直接触れずに止める方法を事前に知っておくことが大切です。
🐾 2頭目を迎える前に考えてほしいこと
わが家でも兄犬と妹犬は同じシベリアンハスキーでも性格が真逆です。兄犬は繊細で考えてから行動するタイプ、妹犬は図太くてとにかく猪突猛進タイプ。同じ犬種でも個性はまったく異なります。
2頭目を迎えるときに一番大切なのは、「その子たちの性格が合うかどうか」を慎重に考えることです。先住犬の性格・新しい子の性格・年齢差・性別——これらのバランスが合わないと、どちらにとってもストレスになる生活になってしまいます。
💡 2頭目を迎える前のチェックポイント
- 先住犬が十分に落ち着いている(1歳以上が望ましい)か
- 飼育費用が2倍になることへの準備ができているか
- 2頭分の時間・体力・スペースが確保できているか
- お世話を1人でやる日があることへの備えはあるか
- 先住犬の性格と新しい子の相性を、ブリーダーや専門家に相談できるか
📝 まとめ|それでも2頭飼いにしてよかったと思う理由
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ✅ 犬同士で遊んでくれる時間が生まれる | ⚠️ 抜け毛が2倍(やばい) |
| ✅ 先住犬がしつけを助けてくれる | ⚠️ お互いに興奮を煽り合う |
| ✅ 犬の社会性が育まれる | ⚠️ 突撃してきたとき普通に痛い |
| ✅ 留守番の不安が減る | ⚠️ 外出・お世話が大仕事になる |
| ⚠️「ちょっと待ってて」が通用しない | |
| ⚠️ 喧嘩の仲裁は覚悟が必要 |
デメリットの方が多く見えますが、それでも「2頭にしてよかった」と思っています。2頭が並んで寝ている姿、一緒に走り回っている姿、兄犬が妹犬を叱る(?)姿——あの光景は1頭では絶対に見られなかったものです。
準備と覚悟さえできていれば、2頭飼いの幸せは2倍どころじゃないです。でも準備なしで迎えると2頭分のしんどさだけが来るので、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです🐾
🛒 2頭飼いに役立つグッズをまとめてチェック
電動グルーミング機・グリップリード・空気清浄機など、2頭飼いに必須級のアイテムはこちら。
📌 関連記事:大型犬を飼うのってやっぱり大変?|シベリアンハスキー飼い主が正直に語ります / ハスキーのパピー期、正直しんどかった話|乗り越えた方法をまとめます


コメント